さて、BOIに対しての具体的な作業に入って行きます。実際はIC(インベスタークラブ)という所がBOIに代行していますが、そこに対しての作業となります。
BOIの恩典を使って輸入免税を受けるためには、「フォーミュラ」(formula方式。形式。公式)を作成しなくてはなりません。
原則1つの製品に一つの「フォーミュラ」と考えて下さい。「フォーミュラ」とはある製品にどのような原材料をどのぐらい使用するかという表だと思って
いただければ良いです。
例えば、ある自動車のパーツに特殊な鉄が100g使われています。そして、その他にプラスチックが30g、ゴムが5g使われます、というふうに表にしていくのです。
当然そこには不良率が出てくると思います。その分も入れていけばいいのです。
そして「フォーミュラ」を作業していけば、生産計画の半年間(1年間もある)にある原材料をどのぐらい使うか、輸入しなければならないかが出てきますので、
その最大の輸入枠の申請、例えば半年間に特殊鉄5トン、プラステック 1.5トン、ゴム 250kgを免税で輸入枠 を「フォーミュラ」と一緒に申請します。
そこからは、定期的に輸入免税申請をして原材料を免税で輸入していくと輸入した分が最大輸入枠から減らされます。
例えば、特殊鉄は3トン入れば残りは2トンとなります。そして製品として輸出した原材料の分を前回説明した「ブルーコーナー」を拾って2トンニ加えていくのです。
そうすると輸入枠が、また元に戻っていきますから、さらに輸入できるようになるという寸法です。
しかし、これだけきちんとやっていても問題は出てくるものなのです。それはキリコ、端材、打抜き後の廃棄物や不良品です。
それらも、免税で輸入しているのですから、きちんと処分をしておかないと、輸入枠はどんどん少なくなってしまいます。
免税ですから、国内でいい加減に処理をしてしまえば関税の支払いや追徴金が発生する可能性があります。
これがグレーな部分になっていて、BOIの役人絡んでいたり、色々と面倒ですので日本人がしっかり立ち会って処理をしなくてはいけません。
大変な思いでコストを削減したのに、こんなところで余計な出費にならないように、日頃からのケアが大切な部分です。
以前は一つの製品に一つのフォーミュラで済ませていたのですが、同じような製品(部品の数量は少々違う等)点数の多い会社さんではひとつの製品1つの
フォーミュラでは作業は大変ということがわかりました。
そういう場合は、いくつかの同じような製品を1つのフォーミュラで括ってしまって平均化させて、数量の若干の違いは後で修正する、という方法をとるということも
一計です。
そして、「輸出用と国内販売用途の分別」輸出用に免税で入れたのに国内販売してしまった、というケースがよくあります。
材料に材料番号が入っているケースですと事は面倒です。
工場の現場と経理とのコーディネートが必要です
実際はある一定の時期に辻褄を合わせれば良いのですが、タイ人担当者にそれをさせるのは酷でしょう。作業が個々に違いますし、
どうすればいいと簡単に言えるものでもありませんので、ここでは割愛させていただきます。
個別にどうぞお問い合わせください。
実はこれの簡単な処理方法があるのですが、それはIPOを使うことです。
それはIPOの企業が、どのようにするのか理解しているはずですから、相談してみてはいかがでしょうか。
出典: BOI その6.「原材料の免税輸入、及びその処理について(具体的な対策)
www.nccthai.com/BOI-013006.pdf
BOI その6.「原材料の免税輸入、及びその処理について(具体的な対. 策)」. さて、BOI に対しての具体的な作業に入っていきます。実際は、IC(Investor
Club, インベスター・クラ. ブ)と言う所が BOI の代行をしていますが、そこに対しての作業となります。 BOI の ...