昨日の日経新聞の一面トップに、環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉が決着する方向である、と報道されています。
また2日前の日経新聞では、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)が今年の6月をめどに設立される、と言う記事があります。
さらに驚いたことに、ニュージーランドはこのAIIBに加わると表明したことです。この国は、TPPの提唱国でもあります。
想像するに、日本とアメリカが貿易協定で争っている間に、中国主導のこのAIIBが先に設立してしまう恐れが出てきたために
、日本とアメリカは急いで妥協する方向に向かっているようです。
この中国主導のAIIBは、ASEAN 10カ国を取りこみ計24カ国になっており侮れない力になっております。
さらに、中国の外貨準備金が4兆ドルという日本の4倍もあります。
この資金力には驚くものがあります。
また、このAIIBはインフラ開発を主眼としています。
一方、、アジア開発銀行総裁の中尾武彦氏はインフラ投資を第一に掲げているものの、そのホームページによると、
目標が「貧困層に配慮した持続可能な経済成長戦略」を掲げています。
これら二つの銀行の方針が異なるのも、大きな相違でしょう。
この問題を考えた時、隔靴掻痒の気分になります。