タイと日本の憲法上の「司法」「裁判所」についての比較、検討

1 日本の司法裁判所の記述は、どう書かれているか
76 すべての司法権は、最高裁判所及び法律の定める・・・に属する。
76条2項 特別裁判所はこれを設置することができない。
77条 最高裁判所は規則を定める権限を有する。
78号 裁判官の身分保障
79号 最高裁判所長官は、内閣の指名に基づき天皇が任命し、その他の最高裁判所判事は内閣が任命する。
80条 下級裁判所の裁判官は、内客が任命する。
81条 最高裁判所は終審裁判所である。
82条 裁判は公開法廷で行う。
    合計7条からなる


タイ2007年タイ王国憲法の記述は以下の通り
10章裁判所
197条(訴訟審判権)
198条 (裁判所の設置)すべての裁判所は、法令により設置することができる。
199条 (裁判所間の調整)
200 (国王の任免権) 国王は裁判官及び判事を任命し解任する。憲法、司法、行政、軍事の各裁判所の裁判官の任命、解雇及び判決権限は、裁判所の設置法に従う。
201条 (宣誓)裁判官の国王への宣誓義務。
202条 (裁判官の特別待遇)
203条 (法務員の兼任禁止)


 
2節 憲法裁判所
204条 (憲法裁判所の構成) 8人は各分野より選出される。
20条 (有識者の判事の資格)
3節 司法裁判所
4節 行政裁判所
5節 軍事裁判所



3
 問題提起
タイの裁判所は「憲法裁判所」「司法裁判所」」行政裁判所」「軍事裁判所」の4裁判所があると書かれていることが多い。しかし実際は、その他に「労働裁判所」「家庭裁判所」などあり正しくない。
日本は最高裁判所を頂点とする唯一の裁判所です。
そこで憲法上そのことがどのように具体的に書かれているか調べてみました
その結果、日本は「すべての司法権は最高裁判所及び法律の定める・・・に属する」(第76条)
「特別裁判所はこれを設置できない」(第76条2項)これによりひとつの裁判所しか設置できません。
一方タイは「すべての裁判所は法令により設置することができる」「第198条」により制限がありません。
4 コメント
どちらの方が良いか、そしてメリット、デメリットはどうでしょうか。
日本の裁判所は1つのため肥大化しており、小回りがきかないのが現状です。一方タイは分野ごとに分かれて裁判所を行うため小回りが利いてスピーディーです。
日本の裁判所は、最終審まで10年以上も時間がかかっているのは、小回りがきかない代表でしょう。
最高裁判所判事は、毎日何をしているのでしょうか。
日本の憲法は戦後一度も変わらず、それが絶対的になっているところが問題でしょう。
タイの裁判所の方がフレキシブルと言うことができます。