古い法律が現在でも生きていると言う実例

タイの新車は、朝から夕方までしか走れないと言う法律があります。
新車は赤プレートになっていますのですぐ目に付きます。

この日本語では、仮登録ナンバーと言う訳でしょうか。
約2週間後に正式なプレートになります。
その間、夜に運転していると警察官に捕まり「法律違反」と言われて罰金を取られます。
しかしこのことについて誰も文句は言いません。
なぜなら新車を買った人だけに罰金を課すからです。
普通の人は車を買えないし、いわんや新車は高値の花です。
地方では、中古車で我慢しています。
警察に捕まっても金持ちである新車の持ち主は微動だにしません。
当然な顔をして罰金を払います。
なぜなら、お金持ちの新車の所有者はこれはご祝儀だと思っているからです。

  ある日本人がこの罰金に納得がいかず、大使館に相談したそうです。
大使館の担当者は「これはタイの法律ですからどうすることもできません。タイの機関にコンプレインを言ってください」とつれなく回答したそうです。


法律のグレーゾーンについて
よく耳にする話です。
法律には白の部分と黒の部分の中間にグレーゾーンがある、と言われています。
これは違法でもないですが、合法でもないと言う世界です。
このグレーゾーンをめぐって日本人はいつも議論を交わして
います。
日本人は白と黒しかない世界です。しかしタイでは3種類のゾーンがあるのです。このことを理解すればものごとが、よく見えるというものです。

チュラ大の学長は、従来から法学部長の指定ポストになっています。
法学部のメジャー分野は国際法です。その中でも、経済(特にビジネス)分野です。
法学部の中には昔は約40名の教習つまり講座がありましたが現在ではその倍ぐらい講座があるでしょう。
法律の中で、古い分野は人気がありませんどう。例えば刑法や労働法です。
ハイライト(脚光浴びる)分野に人気があります。
または政治家(首相)から指名のある分野が重要視されています。
なぜなら歴代の首相は、8人の顧問団に必ず国際法の専門家を招いています。首相と懇意になった結果、学長への
太いパイプが自然とできてしまいます。

一方日本では、国際法の分野の専門家は重要視されていません。ここがタイと日本の違いです。
これは、大学の授業で国際法が必修科目から欠けていること、弁護士試験で選択科目として人気がないこと、からでしょう。
日本の法律家が首相の顧問団として指名されないのは、現実にアドバイスできる資質や能力が備わっていないからでしょう。

話が日本の法律のカルキラムに言及しましたが、日本の弁護士も国際法を学び世界に活躍する弁護士になって欲しいものです。そのためには国際法と英語力が必要になってきます。

新しい法律を作る際に国際比較が大切で。
この知識が必要になってきます。
日本では、行政の官僚が新しい法律を草案していますが、タイでは大学の教授に委嘱しています。
タイの公務員は法律を作るレベルの資質や能力が備わっていません。
各省庁に法律担当者がいますが、あくまでも法律の運用にとどまっており、草案を作るレベルに至っていません。

タイの独禁法は有名無実です。
それは、アメリカと同様にビジネスは原則自由で制限を嫌うからです。
この法律があったとしても国の方針を優先して禁止または許可が出ています。
有名無実の法律と言って良いでしょう。
つまり独禁法に違反したとしても、その業種が国にとって好ましい場合、処分されません。
一方で、その業種が国にとってマイナスの影響を及ぼす場合にはこの法律を用いて制限します。