タイの手形と小切手についての現状


1 基本的理解


手形には約束手形と為替手形の2種類がありますが、タイでは約束手形のみで為替手形はありません。
手形とは、振り出す時点で現金を用意できない場合などに、支払い期日には手形額面の支払いを約束する有価証券のことです。
約束手形は、裏書きして第三者に譲渡することができません。

また、手形割引専用業者も存在しません。

2 タイの約束手形の現状

約束手形 promissory note ตั๋วสัญญาใช้เงิน
手形というのは、発行した人が(振出人)、後日支払うということを約束する書類ので、発行したこと自体支払いを保証していることになります。
約束手形は実際タイでも使われているようです。
方法は2

  1. 商品の取引をしている者同士
  2. 銀行に対して約束手形を発行してお金を借りる場合

まず、商品の取引をしている場合
具体的に、商品の取引をしている会社で、納品日から支払日まで長期にわたりクレジット期間が存在する取引の際に用いられています。
納品をしてすぐ支払いを受ける場合は、売掛金として計上するだけですが、支払日まで長い場合、必ず支払いを受けられるよう、手形を発行してもらうことになっているそうです。
商品を売った人は、納品日に約束手形を受け取ったりしますが、その手形をもって銀行に行き、表面価額より安く銀行に売って、お金を得るそうです。

次に、銀行に対して約束手形を発行してお金を借りる場合
すでに銀行と取引をしている法人の場合、窓口で申請をすれば口座にお金が振り込まれるそうです。期間は30日から60日。短期ローンのようですね。
(具体的にはhttp://thai-letter.jugem.jp/?eid=2156を参照ください。)

手形についてタイでも法律はあるそうで、民商法 982条当たりから記載されています。
982条 手形とは振出人(手形を発行した人)が受取人に対し、支払を約束する書類のことである。
มาตรา 982 บัญญัติว่า "อันว่าตั๋วสัญญาใช้เงินนั้น คือ หนังสือตราสารซึ่งบุคคลคนหนึ่งเรียกว่า "ผู้ออกตั๋ว" ให้คำมั่นสัญญาว่าจะใช้เงินจำนวนหนึ่งให้แก่บุคคลอีกคนหนึ่งหรือใช้ให้ตามคำสั่งของบุคคลอีกคนหนึ่งเรียกว่า "ผู้รับเงิน""

983条では、約束手形に記載されるべき項目を記しています。
 มาตรา 983 บัญญัติว่า "ตั๋วสัญญาใช้เงินนั้นต้องมีรายการดังจะกล่าวต่อไปนี้ คือ
                (1)
คำบอกชื่อว่าเป็นตั๋วสัญญาใช้เงิน   約束手形をいう単語
                (2)
คำมั่นสัญญาอันปราศจากเงื่อนไขว่าจะใช้เงินเป็นจำนวนแน่นอน   必ず支払うという宣言文
                (3)
วันถึงกำหนดใช้เงิน     支払期限
                (4)
สถานที่ใช้เงิน       支払場所
                (5)
ชื่อหรือยี่ห้อของผู้รับเงิน    受取人名
                (6)
วันและสถานที่ออกตั๋วสัญญาใช้เงิน   手形発行日
                (7)
ลายมือชื่อผู้ออกตั๋ว"       手形発行人署名



以上の説明の通りごく一部で行われているのみで、一般に普及していません。一部の銀行で約束手形の交換が可能なごとき書かれていますがあくまでも大口の顧客を対象にしている特別なケースと思ったほうが良いでしょう。
一般に普及していない理由については、専門家にお任せすることにします。

3 小切手使用が一般的
タイでは約束手形は普及していませんが、それに代わり小切手が一般的です。
(1)小切手フックの作り方
普通タイに赴任すると、会計担当者から作普通預金口座と利子の付かない、当座預金口座の二つを作成するよう勧められます(進められない人もいますが・・・)
給料の振込として普通預金口座が必要だからです。
当座預金口座開設については任意になっています。
しかしここはぜひ当座預金口座も開設しておきましょう。
それは家賃の支払いの際に、大変便利だからです。
つまり住居を契約すると、毎月の支払い家賃は面倒なので1年間分先付け小切手で支払うことが可能になります。
家賃の現金支払いは、事故の下です。
なお、企業に属していない人の当座預金開設は、難しいと思った方が良いでしょう。
(3)小切手の書き方
ここでは三通の振出し方法について紹介します。
〇 宛名に「CASH」と書いた場合
受け取った人,または小切手所持者は降り出し銀行へ行くと誰でも現金で受け取ることができます。
この方法は、企業の会計担当者の間で禁じ手になっています。
〇 宛名に氏名を書いた場合
文字通りその人名義の銀行口座にしか小切手を振り込むことができません。 よって三通の方法の中では一番安全です。
〇 小切手の左上に斜め線を入れる場合
現金で受け取ることができず、必ず誰かの銀行口座に入金してから現金化することができます。
この方法も、企業の会計担当者にとっては禁じ手です。

4 手形が不渡りの場合
銀行でクリアリングできない場合、銀行担当者は降り出し外会社の会計担当者に連絡します。
その場合、会計担当者は急いで金額相当額を入金してその小切手を通過させます。
万一その金額相当額が用意できない場合、銀行は小切手を持ち込んだ人に対して「不渡り」(チェックデング)として連絡し、その小切手を返却します。
こうなるともう銀行は一切、この件について関与しません。
小切手所有者と不渡りを出した人との話し合いになります。
小切手額が5万バーツ以上の場合、刑事事件として警察に被害届けを出し、お世話になることになります。

5 銀行取引中止のない不渡り手形
ちなみに、不渡手形、小切手は何回出しても銀行取引が中止になる事はありません。日本では考えられないことです。
よって企業の倒産事実がはっきりしません。
なお、小切手振出の有効期限は6カ月間で、これを過ぎると銀行で受け付けてくれません。 
その場合、先方に再発行のお願いをすることになります。

小切手に関するQ A
City Bankの小切手を銀行で現金化したい
(回答)City Bankは、外資の銀行なので、不可です。タイの商業銀行は、そのメンバー内で現金化が可能です。