製薬企業からの寄付

 

  寄付と薬、との関係記事です。寄付は単なる寄付では

 なく、下心があるものですね。このことの象徴的内容です。


  製薬企業の寄付、ライバル多い生活習慣病に集中

  製薬企業が昨年度に医療機関に提供した奨学寄付金は

 計340億円に上ることが読売新聞社の集計でわかった。

 このうち、大口の寄付金は、高血圧や糖尿病など、売り

 上げが大きく、ライバル社の多い生活習慣病分野に集中

 していた。

  日本製薬工業協会の指針に基づき、11月末までに自主

 公表した67社の昨年度の医療機関への資金提供のデータを

 集計。支出が10億円を超えた13社について、500万円

 以上の提供先を分析したところ、3 90の大学研究室

 (講座)と病院診療科などに、55億6000万円が支払

 われていた。寄付金で設立、運営され、目的が明確な寄付

 講座や、財団を除くと、272講座、計29億7000

 万円だった。

 分野別では、高血圧を扱う循環器内科が39講座。糖尿病を

 扱う代謝内科が38講座。内科が19講座、腎臓内科が11

 講座と、生活習慣病関連が目立った。この4分野で、

 金額で全体の5割、講座数で4割を占めた。

 調査会社IMSジャパンによると、昨年度の医薬品売上高で、

 首位は抗がん剤だが、高血圧治療薬が2位、糖尿病治療薬が

 3位、高脂血症治療薬が4位と、上位を生活習慣病が占めた。

 日本製薬医学会の今村恭子理事長は「奨学寄付金の目的は

 学術・研究の振興だが、現実には、患者が多く、薬が多く

 使われる分野に偏り、営業の側面が感じられる。新薬開発が

 望まれる難病や基礎研究の分野にもっと支援があってもよい

 のではないか」と指摘する。

               (2013年12月23日 読売新聞)