T.そもそも「監査」とは → 事実の調査・評価・確認と形成した意見の提供
監督し検査すること。
特に、会計監査・業務監査のこと。
2 語源が意味する監査の本質 → よく聴きよく視て事実を確かめる
オーディション(audition)とは、俳優・歌手・コメディアンの選抜を目的とした試験。
オーディトリアム(auditorium) (複数はオーディトリアauditoria)とは、劇場やコンサートホールなどの中にあり、パフォーマンスを見たり聞いたりするための場所の
ことを指す言葉。映画館ではスクリーンの数だけオーディトリアムが用意される。
音楽やその他の音を再生したり録音したりする装置のこと
また、その装置を使って音の再生や録音を楽しむこと
原語は英語で「音声の」を意味する“audio”。その語源はラテン語の「聞く」を意味する“audire”。
3.監査が自生した経緯とその機能 → 受委託関係と説明義務の理解が重要
株主が経営者に委託する。そして、説明を求める。一方、監視権限を持った。
4.三様監査(監査役監査、外部監査、内部監査)の目的、機能、相違点
監査役監査(取締役の職務執行をオーバーサイト「監視」、会計監査)
外部監査(公認会計士監n査―金融証券取引法、会計監査人監査―会社法)
内部監査(法的根拠なし、企業繁栄の支援)
5.ますます高まる継続企業の重要性とその要件 → 破綻しては元も子もない
企業の目的は、継続であり、かつ繁栄である。それを支援する目的が内部監査である。
U.4つのキー・ワード → 企業を取り巻く4つのキー・ワードとその関係を押さえる
1.コーポレート・ガバナンス
コーポレート・ガバナンスの概念の沿革、形態、本質
外部の株主、会社関係者に対する会社宣伝、及び自己宣言書
2.インターナル・コントロール(内部統制)
不正防止、会社繁栄のための内部統制(管理体制)のことで、統制基準とその中に構成要素が含まれる。
3.リスク・マネジメント
会社繁栄を阻害する要因を取り除く、抑制、軽減をコントロールする。
4.コンプライアンス(法令遵守」
内部統制基準目標の中の一項目で、業務の有効性、財務の信頼性と共に含まれる。
5.4つのキー・ワードの相関関係
重要な内容なので、口頭説明します。
V.経営に貢献する内部監査 → 基本がわかれば、どうすればよいかがわかる
1.経営に貢献する内部監査の3つの観点 → この理解が経営に貢献するための必須条件
監査先に潜在している異常な事態を発見し、その抜本的解消に有効な施策を提言して、業務目標の達成、損失および不祥事の予防を支援する。
2.現代の実践的内部監査の概観 → 事業体が健全かつ継続的に発展するための健康診断
会社の経営目標の達成、及び事業目的の実現を支援する提言、助言の提供である。
3.内部監査人の属性 → スタッフ、独立性、客観性とは
最高責任者の直属で、他の部所に属さない。
4.内部監査の基本的目的と3つの具体的目的 → 業務目的で行なうと成果が上がらない
経営目標の達成、及び事業目的の実現の支援による経営責任者及び取締役会に対する貢献である。
5.内部監査の実効と実効を上げるための3つの要件 → この理解が内部監査の実効を上げる
業務目標の達成、業務の継続、組織の存続を監査目標として行なう。
6.監査リスク・ベースの監査の実施要領 → これが効率的かつ効果的内部監査の手法
この方法が、最大のノウハウなので、口頭説明する。
7.テーマ監査の落し穴と部門別監査による補完 → テーマ監査では異常な事態を見落す
テーマ監査を行なうと、監査対象から外れた部門に存在する異常な事態を発見することができず、監査リスクを抱えてしまう。
8.業務監査と会計監査の関係 → 会計監査によって業務監査が有効となる
9.趨勢分析の監査手続の重要性 → これが異常性の感知と事業継続能力の判断等に有効
この方法が、多く用いられている。
10.財務報告に係る内部統制評価との違い → 本末転倒とならないために
経営者自らが財務報告に係る内部統制の有効性を評価して報告書を作成し、外部監査人が監査・証明を行うことが求められる
11.従来の一般的内部監査との違い → これを知ると何がまずいのか、どうすればよいかがわかる
一般的内部監査は、業務遂行について検査する。
しかし、内部監査は、経営に関しても言及するに至った。 P119に詳しい説明あり。
12.内部監査の実効を上げられない事由 → これを知ると何をどうすればよいかがわかる
自分で考えない。懐疑心がない。客観的に見ない
13.チェック・リストと監査マニュアルの功罪 → チェック・リストと監査マニュアルには欠点がある
チェック・リストは、そのことが目的化してしまうおそれあり。
14.内部監査人に必要なもの、内部監査のプロフェッショナルとなるためには
注意力、感性、知恵、理論的思考能力、平行感覚、一般常識