西野順治郎氏と私(その1)

 

来タイ前、つまり永住する前タイについての調査をしている時大学の先輩からタイに行くと西野順治郎という有名な人がいる、という話を聞きました。
そこで私はタイに行く前彼に手紙を書きました。
タイに行ったらよろしくという内容です。そうしたら、彼から葉書が来ました。
内容は、淡々とした内容でしたが、返事が来たことに大変嬉しく感じました

来タイして23週間後にアポを取って彼の会社タイトーメンの会社へ行きました。
場所は、今のサイアムスクエア ビルの4階でした。
大きな部屋の会長室に、案内されたのを今でも覚えております。
自己紹介をして近況述べてこれからタイに住むこと、そして仕事は日本語教師の仕事をしたいという内容を述べました。
これに対して、「入れ込まないで、まぁゆっくりと着実に進めるよう」アドバイスしてくれたのを覚えております。
この時、タイ語学校へ通っていたので仕事のことを話す事はありませんでした。取り留めのない話をしたのだと思います。何回か、この会社に訪れたのを覚えております。

この時西野さんは約65歳で既にタイ政府から勲三等の勲章をもらっていました。
私はその時、知りませんでしたが後で分かったことです。

この勲章を受けた時会長職をやっていましたが、その前の社長職から飛ぶ鳥を落とす勢いでした。
65歳でも、バリバリ活動したと思います

この頃日本とタイとの間でまだ
ODAがあった時で、タイ政府に入り込み次々と落札していた頃でした。
この頃のタイの商社の規模は西野さんの力もあって9商社中第5番目という順でした。

日本から来た商社マンは、日本の商社規模9番目に対してトーメンがここでは5番目規模だったことに驚きを持っていました。

その理由は、彼の人脈を通じての太いパイプでタイ政府の中に食い込んだ結果でしょう。
若い時タマサート大学法学部に留学しておりその同級生が要職についていたからでしょう。

タイに行ってから約1年後に不動産仲介業を始めましたが、西野さんの知遇を得てこの会社からもお客さんをいただきました。
今から思うに、やはり西野さんのお陰で私は会社経営を順調に進められたのも彼のお陰だと思っております。(続) (2020.04.06記)

西野順治郎氏の自叙伝―その1