タイの法律事務所紹介
1 法律事務所の希規模と客層(イメージ)
A 100人以上 大企業
B 30から99人 大企業
C 6から29 人 中企業
D 1から5人 中企業
E 法律コンサルタント 小企業
2 法律事務所の売り上げ内訳
3 法律事務所の利用方法
4報酬額と支払い方法
(1) 法人契約の場合、年間契約で契約書の雛形があり。契約額は
それぞれの法律事務所のレベル、客層により異なります。
具体的金額はここでは提示できません。
(2) 法人や個人で年間契約を交わしていない場合、スポット契約に
なります。
もちろん案件の内容によって報酬が異なります。
報酬額について事前に契約を結ぶことをおすすめします。
タイでは成功報酬と言う支払いの概念がありませんので、全額前払い
または2回に分けて支払うのは主流になっています。
(3) 個人が依頼する場合全額、前払いが支流です。
個人能力では事件に対応できないので、専門家である弁護士に
お願いすることになり、弁護士の要望どおり一括支払い、が主流です。
(4) 以上とは別に法律事務所に相談する場合、利用時間によって
報酬を支払うシステムがあります。
単位時間あたり最低 3,000バーツからで上限は不明です。
なお、日本語不可の場合は英語を使用による相談になります。
その場合、通訳は自ら用意しなければなりません。
もちろん、日本語堪能な弁護士又は日本語の可能なコーディネーターが
通訳してくれる所もあります。
5 賢い法律事務所の選び方
タイには大小さまざまな法律事務所があります。日本と同じように、
当地でも法律事務所というところはなかなか敷居が高く、気軽には
訪ねにくいものです。
以下、過去の経験をもとに法律事務所の選び方を紹介したい。
まず何よりも必要なのは、自身の立場を見極めることです。
自分が何者なのかによって訪ね先も変わってきます。
以下に3種類に分類したい。
① 日本に本社がある法人 ② 日本に本社のないタイ法人 ③ 個人
よって、小さな法律事務所を賢く利用する方法を考えなくてはなりません。
提案したいのは、年間顧問契約を結んで常時相談できる、ホームドクターのような法律事務所を作っておくことです。
困難だがこれが理想です。
その場合、契約書の中に、含める、含めない、の範囲が表記されて
いるかが重要でしょう。
6 弁護士とコーディネーターの資質
法律相談を受ける場合、担当してくれる弁護士とコーディネーターが重要です。
とりわけ、コーディネーターの方が弁護士より重要です。
相談者が通訳を含め、直接対応してくれるのは、コーディネーターだからです。
頼りないコーディネーターでは、どんなに弁護士が優れていても相談者を満足 させることが難しいです。
特に相談内容について、的確に対応ができないようなコーディネーターは 避けた方が良いでしょう。
なぜなら、相談者の質問内容を理解して弁護士に伝え、弁護士からの
回答を 相談者に伝えると言う流れの中で、言葉や習慣、知識が不十分な場合、回答も不十分になってしまいます。
特に、今後の見通しについて聞かれても、弁護士は答えない場合が多いので、それについて代わりに答えるコーディネーターの資質が決定的要因になるでしょう。
7 その他
日本から来ている弁護士資格を持っている弁護士は、正式にはコーディネーターの役を行っています。
難しい解釈になると、経験豊富なタイ語の読み書きできるコーディネーターにかなわないでしょう。
タイの法律は、曖昧な点が多いと言われておりますが、その曖昧の箇所についてを法律の原文を読み、解釈をして説明する、この点が日本から来た弁護士さんとの違いです。
さらに、タイ語の読み書きのできないコーディネーターは、頼りないと断言してしまいます。