お昼に来る約束だったのに、前の会社のオフィスに用があったので、来たのは夕方になってしまった。
その代わり、夕食は冷蔵庫の残り物で済ませ、夜の10時半まで働いてもらった。
経理をどうやっていくかを相談して、溜まった領収書を処理してもらうのが目的だった。
ところで、タイの会計基準に適合した日本の会計パッケージソフトは非常に少ない。
世界に目を向けても、タイ語が使えるものは少ないし、タイの会計基準に適合したものは更に少ない。
タイの小さな事業所でよく使われている会計ソフトは、Express Accountingと呼ばれる初歩的なソフトで、英語のものはウインドウズ版もマック版もあり、しかもネット
対応でタダなので、当面はそれを使おうと思ったが、タダのものは英語版のみ。そして、残念ながらトムは英語が分からずに使えなかった。お馬鹿なトム。ああ悔しい。
タイ語が使えることはトムの英語能力とは無関係に、とても大切。
それは、タイではタイ語の帳簿しか認められないからだ。
よって、会計ソフトはタイ語が基本言語でなければならず、タイの会計基準に適合していないといけない。
その上で、英語でも表示できるという補助的な機能があればいい。タイ語だけだと僕がぱっと理解できないので、それは困る。
36,000バーツほど出せば、タイ語と英語がネット上で使えるExpress Accountingがあるのだが、
低機能な割に高い
ウインドウズ版しかない
という欠点がある。つまり、僕のマックからデータが見えない。
無論何十万円も出せば、Webベースのちゃんとしたクラウド対応ソフトがあるが、そんなのを買うくらいなら、経理自体を外注した方がいい。
トムは、タイ語と英語がネット上で使えるExpress Accountingを前の会社で多く使ってきたので、それなら直ぐに使える。
そこで、ノンタブリのパンティップ・プラザに行って、そのコピー品を探すとともに、他にどんな会計ソフトが売られているか見てきた。
しかし、残念ながらそこにはExpress Accountingは見つからなかった。トムは「ペップリーのパンティップにはあるかも知れないから、今度見てくる。」と言っていた。
ライセンス版のもっともらしいタイ語会計ソフトも3000円程度であったが、ウインドウズ版のみで、データベースはマイクロソフト・アクセスという、およそ使いたくない
シロモノだったのでやめた。
手ぶらで帰るのは悔しかったので、代わりに180Bで会計ソフトのコピーが10種類くらい入ったDVDを買って来た。
AccMoney
AccOffice
BC Account
Formula SmartBits
OTOP Pos
Vat
Nanosoft Smart INV
Accounting for SME
Express 6
GnuCash
などが入っている。僕はマックしか持っていないし、経理は門外漢なので、トムに試してもらうことにしたが、トムはそのDVDを持って帰るのを忘れた。
WP3のための委任状(Power of Attorney)を見せたら、「私これ作ったことあるよ。」と言うではないか。
そして、PDFで作ってある直ぐに使えるファイルを取り出してみせた。
事務処理能力を見るために、PDFじゃなくてWordのファイルにタイプし直させ、その後委任する人の名前などを書き込ませて、委任状のドラフトを作ってもらった。
タブの使い方とかは出来ていなかったが、ワードにタイ語をタイプするくらいはできるようだ。
作ってもらったファイルは、トムのパソコンと僕のパソコンで入っているフォントセットがまるで違うので、タイ語が正しく表示されなかった。
面倒くさい話だ。
2014-02-13 ( 木 )
(出典:http://sabai2ndlife.com/blog-entry-524.html